将棋のルール 【基本編】
駒の動き
将棋の駒には王将、飛車、角行、金将、銀将、桂馬、香車、歩兵の8種類あります。(王将と玉将は同じです)
省略して、玉、飛、角、金、銀、桂、香、歩と書きます。
各駒の動きは下図のようになります。
■マークが動かせる場所です。
ぴよ将棋では動かしたい駒をタップして選択すると、動かせる場所に
■マークが表示されます。
【玉の動き】
【飛の動き】
【角の動き】
【金の動き】
【銀の動き】
【桂の動き】
【香の動き】
【歩の動き】
動かす先に駒がある場合、相手の駒であれば取ることができます。
下図では歩を動かして、相手の金を取ることができます。
自分の駒は取れません。また、他の駒を飛び越して動かすことはできません。
下図では飛を動かそうとしていますが、上の金は相手の金なので、取ることができます。左の金は自分の駒なので取ることはできません。また、駒を飛び越すことはできません。
ただし桂馬だけは間に駒があっても飛び越すことができます。
ぴよ将棋では駒をタップして選択すると動かせる場所に
■マークが表示されます。
また、トップ画面の「歯車」のボタンから設定画面を表示して、「駒に入門用の動きガイドを表示する」をONにすると、駒が動かせる方向が緑色のマークで表示されます。駒の動きを覚えていない方はこの設定をお勧めします。
駒を成る
飛、角、銀、桂、香、歩は「
成る」ことができます。玉と金は成ることはできません。
飛が成ると「龍」、角が成ると「馬」、銀が成ると「全」、桂が成ると「圭」、香が成ると「杏」、歩が成ると「と」になります。
相手の陣地(3段以内)に入ると「成る」ことができます。必ず成らないといけないというわけではなく、成る・成らないは選択できます。
相手の陣地内での移動や相手の陣地から出る場合も「成る」ことができます。
成らなかった場合は、次の手で再び成る・成らないが選択できます。
前にしか進めない駒(桂・香・歩)を次に動かせないところに動かす場合は必ず成る必要があります。(成れば金と同じ動きができるようになるので、前以外にも動くことができるようになります)
下図は飛を動かそうとしていますが、赤い枠で囲われた相手の陣地(3段以内)に移動する場合は「成る」ことができます。
ぴよ将棋では、成れるときに「成る」・「成らない」を選択するダイアログが表示されます。
飛を成って龍になりました
下図は相手の陣地にいる飛を動かそうとしています。相手の陣地内での移動や相手の陣地から出る場合も「成る」ことができます。
飛を成って龍になりました
下図は歩を動かそうとしていますが、一段目に動くと次に動けなくなってしまうので、必ず成る必要があります。
ぴよ将棋ではそういった場合は「成る」・「成らない」を選択するダイアログは表示されず、強制的に成るようになっています。
成り駒の動き
成った場合の各駒の動きは下図のようになります。
【龍の動き】飛の動きに加えて斜めに1マス移動できます。
【馬の動き】角の動きに加えて縦横に1マス移動できます。
【全・圭・杏・との動き】すべて金と同じ動きになります。
持ち駒
相手の駒を取ると持ち駒になり、駒台に置かれます。
持ち駒は好きなところに「打つ」ことができます。
ただし、次に動かせないところに打つことはできません。
下図のように一段目に歩を打ってしまうと次に動かせないので、打つことができません。前にしか進めない桂・香・歩を打つ時には注意しましょう。(ぴよ将棋では打つことができないようになっていますが、実際の盤と駒を使用して対局する際には注意しましょう)
また、すでに自分の「歩」がある筋には歩を打つことはできません。打ってしまった場合は「二歩」と呼ばれる反則負けとなります。
下図のようにすでに歩がある筋には歩を打つことができません。
なお、相手の陣地に打つ場合は打った手で「成る」ことはできませんが、次の手で成ることができます。
将棋の勝敗
相手の玉を取ると勝ちになります。
次に玉がとられてしまう状態を「
王手」と呼びます。
もう防ぐ手がなくなってしまって、どうやっても次に玉が取られてしまう状態を「
詰み」と呼びます。
下図の局面から、、、
金を前に動かしました。次の手で相手の玉を取ることができるので、「王手」です。ただし、相手の玉は金を取ることができますし、4一や4二の位置へ逃げることもできます。
先ほどの局面から、金を相手の玉の前に動かした場合です。こちらも「王手」ですが、相手の玉はどこに逃げても次に取られてしまいますので、「
詰み」です。
相手から王手がかけられているのに防がずに放置すると負けになります。
また、自ら進んで玉がとられるところに動かすのも負けです。
※ぴよ将棋では上記のように負けになる手を指すことはできないようになっています。
戦い方の基本
簡単に言ってしまえば、、、
- 自分の玉を守る
- 相手の駒を取って、戦力を増やす
- 駒を成って、戦力を増やす
- 相手の玉の近くに自分の駒を移動していく、または駒を打つ
- 相手の玉を追い詰め、逃げられないようにする
駒落ち
基本の駒配置は「
平手」と呼びますが、ハンデとして強い方の駒を減らした配置を「
駒落ち」と呼びます。
初心者の方は、負けてばかりだと楽しくなくなってしまうので、駒落ちから初めて、勝って楽しみながら上達するようにしましょう。
「平手」の駒配置
「十枚落ち」の駒配置
「八枚落ち」の駒配置
ぴよ将棋では対局設定画面の「手合割」から駒落ちの種類を選ぶことができます。
入門講座
ぴよ将棋では「十枚落ち」「九枚落ち」「八枚落ち」の入門講座を用意しています。
対局の考え方や相手の玉を追い詰める方法をわかりやすく解説しています。
入門講座では1手ずつ進めながら解説を見ることができます。
ぴよ将棋の初心者向け設定
初心者の方は以下の設定で対局をしてみましょう。
トップ画面の「歯車」のボタンから設定画面を表示して、「駒に入門用の動きガイドを表示する」をONにすると、駒が動かせる方向が表示されます。
対局設定画面の「手合割」を「十枚落ち」、相手のコンピュータレベルを「Lv1 ひよこ」に設定して対局してみましょう。
この設定で勝てるようになったら、レベルを上げたり、「九枚落ち」や「八枚落ち」と駒落ちの枚数を減らしていきましょう。